紫砂に関する情報は唐人茶藝さまのご協力を頂いております


良い紫砂の急須を選ぶと言うことは大変難しいことでございます。茶器そのものがよいというだけでなく、沢山あるお茶の中でそのお茶にあった茶器を見つけると言うことが必要になってきます。



日本や台灣、スワトウの急須はロクロで作られますが 宜興の急須の最大の特色はタタラ製法と呼ばれる,平たく伸ばした粘土を叩いて成形する方法用いて作られます。中国や台湾でもこの製法は他になく、堅くロクロ形成が難しい宜興の土の性質十分に生かした製法です。このタタラ製法が他に類を見ない宜興の急須を作っています。 また、製造も成形のほかに粘土業、生地業、焼成業に分業されています。

良い紫砂の条件として、元の土の良さ、土の砕き方、粘土の練り方、成形の良さ、焼く時の温度や時間、などがあげられます。土の粉砕に機械を使わず、土を良く寝かせて、登り窯で焼いてある古い時代の急須が珍重されるのはそのせいです。
 




 
 良い急須の条件に「三平」というものがあります。三平とは,急須の注ぎ口(嘴)と胴体の最上部と取っ手が一直線(水平)になっている事を言います。一般的に使われる宜興紫砂の急須が水平壺と呼ばれるのもこのためです。

なぜ水平の必要があるかというと、お湯を注いだ時注ぎ口が本体より低い位置にあると、お湯を一杯に注ぐことができず、把(取っ手)や嘴(注ぎ口)が本体より高いとひっくりがえして乾かす時、不安定になるからです。




良い宜興紫砂の急須を手に入れられても、その急須がお飲みになるお茶に合っていなければ、その良さは発揮されません。ここでは、私たちが推薦する茶器をご紹介させていただきます。ご参考になれば幸いです。


 
朱泥で高温で焼いた薄胎の急須は高級煎茶、玉露に適しております。 宜興の良い急須であれば低温でも良くはいるため、お茶そのものの味や香り、成分を損ないません。山田園では、煎茶で70℃、玉露で60℃で淹れられることをご推薦しております。お店では玉露に限り、40℃でお淹れしてお出しする場合もあります。

適したお茶は、日本茶、鳳凰単叢、黄金桂などです。

 
朱泥で高温で焼いた薄胎の急須は発酵度の低い台湾茶に適しておりますが、固められた葉が開いて大きくなるため、全体に丸い物でなければ葉が蓋を押し上げてしまいます。また100℃の高温で淹れるため胎の厚さが厚すぎると発酵度の低い茶葉は煮えてしまいます。さらに紫泥で茶器自体の焼く温度が低い急須の場合、香りが損なわれる場合があるので要注意です。

適したお茶は、凍頂烏龍、金萱、安渓鐵観音(浅焙煎)などです。
 
ゆったり飲みたいプアール茶は少し大きめの急須で淹れられる事をお勧めします。紫泥で胎の厚い急須であれば、何杯も飲めるプアールの適しています。雑味を胎が吸収しないため、あまり高温で焼きしめられた急須や、さめやすい薄胎の物はお薦めできません。色がでなくなってもゆっくり時間をかけて抽出すれば何煎でも楽しめます。

適したお茶はプアール茶、雲南緑茶、紅茶、番茶などです。

紫砂の急須を探す上で、骨董の急須は土が良いものが多いのですが、偽物も多く、プロでもなかなか見分けが付きません。60年代から80年代の早期急須ぐらいなら良いのですが、あまり古い物は日本の朱泥を除いてお墓から掘ってきた物の可能性が高いのです。上海あたりの骨董品屋では正直に出土品と言うお店もありますが、あまり知られていない事実です。現代品でも良い物はありますので初心者の方には新しい物をお薦めしています。






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