宋代時に「宜興」中国は歴史も古く、古来美術的に定められた数十種の基本図案(倣古図案)がありこれを主として変化応用した種類数千種に上る完全な美術意匠の標本が備わっているので、これを元にさらなるものが開発されるべきですが、一般の人に商品の認識が低いことを善いことにして歪曲甚だしいものまで輸出するのは廉価実用品の標榜に反するので、これらの弊風を一掃しなければ宜興窯の堅実な発展は困難なものとなるでしょう。
宜興では今までに有名な作家を何人も輩出してきました。その中でも現代使われている紫砂急須の基本形を作った二人をご紹介しておきましょう。 ◇ 恵孟臣 朱泥急須の基本型は孟臣によって作られたと言っても過言ではありません。恵孟臣の銘のある急須は非常にポピュラーですが、恵孟臣の落款があっても恵孟臣作と言うことではなく、孟臣型の急須と言う意味です。現在の朱泥の定番です。 ◇ 陳曼生 曼生は紫砂急須の作家と言うよりはその卓越したデザインが非常に有名です。曼生によって設計された急須はのちに「曼生十八式」として、急須の基本形となっております。